2020年09月29日

2020 Jun 27-4

株式市場を決める要因
今後の株式相場を考えるときは基本的には企業収益の見通し長期金利を考える。

この二つが企業価値の主要なinputで株価は長期では企業価値を反映するためだ。

S&P500の企業収益は2020年2Qにコロナの影響で大きく落ち込んだ。一年前比較で28%の落ち込みだ。企業収益の成長はいったん止まった形だ。

これがどれだけ続いていくかということが今後の相場のカギとなる。

変化が求められる
長くても一年後には経済は正常化しまたフル回転再開するだろう。その時企業収益はまた拡大を始めるだろう。

しかしそれまでもたない企業も現れる。過去6か月経済活動はスローダウンしたが多くの中小企業で今後は毎月資金繰りがキツくなるだろう。それを乗り越えられるか。

コロナ後の経済では企業のビジネスモデルはパンデミックなどに対応するようリモートワークや遠隔操作などを活用したモデルに本格的に変わっていくだろう。

その過程でほとんど全ての企業はビジネスモデルの微調整を強いられる。つまり「需要さえ戻れば」という企業は淘汰されるだろう。能動的に変化ができない企業は淘汰される。

特にリモートワークについてはアメリカではコロナ前から常時リモートワークだった人の割合は全体の2%に過ぎなかったがそれが最大40-50%まで高まった。

これは今後の雇用体系に大きな影響を及ぼす。その結果人材獲得競争が変化する。

ビジネスモデルを変化させて大きく収益を伸ばす企業が沢山現れる。逆に変化に対応できない企業もたくさんありその違いがはっきりと露呈していくだろう。

変化にコストがかかるため企業収益にはそんなに劇的にポジティブな影響はないと思われるが株価は期待を反映して上がると考えられる。

長期金利
長期金利は低いままだと考えている。これは世界の中間層が毎年確実に増加することにより貯蓄がたまっているためだ。運用会社は運用資金の多くを fixed incomeでの運用をする必要があり(年金支払いのため)米国債はその Fixed income運用の究極的なヘッジになっているからだ。この傾向は今後も変わらない。

そして低金利は株価にはプラスだ。株をはじめ全ての証券価格の価値は無リスク証券金利との相対的なリターンに必ず影響されるためだ。

この理由による株高は企業の内部の財務担当者には感じることができないが調達金利が安くなるという効果もありこれは企業の財務担当者は直接感じ取ることができる。つまり企業経営者は成長資金の調達がやりやすくなるという恩恵を感じるわけだ。

結論としてコロナ収束までの経済リスクは依然あるがより大きな視点では企業は変化に対応し生活が変わり企業収益の成長は再開すること可能性が高いとハクゴは見ている。


ハクゴ録「企業は変化し生活も変化していく


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(06:57)

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