2021年07月24日
市場の暴落の頻度
暴落というとどのくらいの下げのことを言うのだろうか?統計的には市場全体の20%の下げは6年に一度。
30%以上の下げは12年に一度来ている。
これからすると30%の下げというのは非常に稀であることがわかる。
結論から言うと30%を超える株式市場の暴落はしばらくこないと思う。
もちろん確率の問題なので来ないとは言えない。長期でグレートビジネスを安値で買いたいと狙っている投資家としては来たらラッキーなのだが残念ながらしばらくこない気がする。
理由は一言で言うと2020年3月のコロナで暴落したところが大きな買い場だったという記憶が長く続くためだ。この記憶があるため下がったら買いとディップで買いが入る地合いが続くと考えている。
但し市場全体バリュエーションはずっと上がってきているため10%程度の下げが近い将来来る可能性は十分あるだろう。
進化するアメリカ企業
企業価値の上げるメカニズムを理解しているアメリカ企業の数は20-30年前と比較して断然増加している。
進化する投資家
企業価値を上げるために経営者が何をすべきかを理解しそれを要求していく株主・投資家の数も同時に増えている。 これは経営者と投資家のコミュニケーションをガバナンス・IR などを見ていても感じるがこの経営者と投資家の相乗効果の結果グレートビジネスが成長しやすい環境になっていると思う。
暴落が来てもグレートビジネスの価値は下がらない
今後暴落が来た場合弱い企業は売られるがグレートビジネスには必ず買いが入るだろう。
現在のS&P500のPERは40倍近くありこれは4月11日の「エクイティ・リスクプレミアムとは?」で紹介したエクイティリスクプレミアムを考えると長期金利が上がると株価が下がりやすい地合いにあると言える。長期金利の下方余地は限られているためだ。
株式市場は今後より一層長期金利に敏感になるだろう。長期金利がきっかけで株価がさがる可能性が一番高いと思っている。
しかし次の大暴落時に自分が保有或いは買いを狙っているグレートビジネスの業績は影響されるだろうか?
これこそが投資家が問うべき質問だ。
次の暴落時にはグレートビジネスの株価は影響されるだろう。しかし業績が影響されるだろうか?
裏を返すと暴落はチャンスになる可能性が高いということだ。
ハクゴ録「暴落はチャンスである場合が多い」
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