V

2020年06月28日

2020 Jun 27

まだまだある
投資のチャンスを探すのが投資家の仕事。

投資家は常に良い投資先を探し良質な資産(グレートビジネス)を自分のポートフォリオに加えていくチャンスを常に探す。

常に探していると「良い企業はみんなオーバーバリュー」と感じてしまうことがままある。グレートビジネスは皆知っているためお買い得になるチャンスは滅多に来ないためだ。

しかし探し方によってはチャンスはあるものだ。

偏った注意を別の方向に向けてみよう
これは集中して調査していると自分の関心が一つの領域に知らないうちに偏ってしまうため心理的に袋小路に入ってしまうためだ。

以下に、ハクゴが使っている探し方のコツというか注意を向けるコツを紹介する。

①自分が今一番関心のあるスペース(領域)の逆を見てみる

ハイテク  vs. ローテク
大企業. vs 中小企業高成長 
堅実なバリュー株 vs 成長株
高配当株 vs 無配当
個別株 vs. 指数、コモディティ。。。

自分が最近関心を持っているのではない別のスペースを見てみると意外な発見があったりする。

ハクゴの最近の例で言うと6月24日「MASIMO株を購入」で紹介した MASIMO (MASI) など。

今まで Large cap にしか注意が向いていなかったところ気分を変えて小規模の会社を探してみたら見つけた銘柄だ。

或いは最近高成長の規模の大きい企業ばかりに関心が向かっていたので別の観点で堅実なバリュー株を探してみると例えば

ハーシーズ (HSY)

などが見つかったりする。

HSYなどはコロナショックからの戻りが弱く最近割とお手頃な株価に見える。

昔から追いかけていて一度も買ったことないがそろそろ良いかもしれない。

②自分の保有株の競合をチェック
再度調査してみると自分の保有企業よりよかったりする。

ハクゴの例だとビザ(V) の競合のマスターカード (MA) とか ウォーターズ (WAT) の競合のサーモフィッシャー (TMO) などが挙げられる。

③昔作ったウォッチリストを見直してみる
皆ウォッチリストは複数作ってあるのではないだろうか?

作りかけのまま残っていたり。いろいろ分類しているうちに作りかけのウォッチリストがあるのでは。この古いリストの中身をもう一度見直してみるのだ。

これは時間軸を変えて観点を変える方法だ。つまり昔関心があった銘柄を今一度見直してみる。意外と忘れていた銘柄でいつのまにか手頃な株価になっているものがあったりする。

人間は関心が偏る傾向があるのでその特性をうまく利用すれば結構お買い得株を探すことはできるものだ。


ハクゴ録「関心は偏りがち。別の分野を意識的に注意を向けてみる」


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(05:24)

2020年05月24日

2019 Nov 9-2

保有各銘柄についてのView
コロナの影響が長期化した場合の価値の減少は銘柄によって大きく異なる。

ハクゴの保有株について以下のように考えている。

アップル (AAPL)
コロナの影響は長期ではほとんどないだろう。需要は伸びる一方だ。買い換えタイミングは遅れるかもしれないが期ズレに過ぎない。

アマゾン (AMZN)
むしろ売り上げ増える。コロナ状況下いろんな宅配サービス試しているがリテールで重要なのはやはりソーシング力。Costco などは品薄が長く続いていてソーシングの弱さが露呈している。調達先もこのような非常事態にどこに下すかは選別するものだ。AMZNのgrocery デリバリーサービスはすごい便利。ホールフーズとシナジーでまくっている。
買い増ししたい。

ビザ (V)
これも売上増えるのは間違いない。オンライン購入が増えるから。

ティー・ロウ・プライス (TROW)
年金運用。失業率上がる分減るので減っていくが減りは緩やかと考えられる。大企業従業員は確かに減るが中小企業の減りより緩やかだからだ。

グーグル (GOOGL)
広告支出はそんなに減らないと考えられる。Web traffic が増えるから。YouTube の収益は増える。ビジネスモデルをシフトしていく必要はあるが買い増したい。

ウォーターズ (WAT)
化学分析機器メーカー。影響無し。

ファクトセット (FDS)
情報サービスでコロナの影響は僅少。このようにオペレーションが物理的移動を伴わない、あるいは減らすサービスが今後伸びる

ポラリス (PII)
これは結構甚大な影響ある。まずは買い控えが激増し売り上げは確実に落ちる。ただし長期的には有望なビジネスだ。コロナ後、逆都市化が進み、アウトドア, forestry は今後増えていくだろう。

チャーチ・ドワイト (CHD)
影響無し。むしろプラス。クリーニング用品など需要は影響全くなし。

イルミナ (ILMN)
遺伝子工学の研究開発増えるのはまちがいない。今回のコロナ相場で初めて買ったがもっと買えばよかった。

アクセンチュア (ACN)
アウトソース業。あまり影響ない。むしろ増える。固定費削減でキャッシュセーブできるから。

このように各銘柄についてコロナが長期化した場合の影響を考えておくのが良い。そうすれば次のアクションが取りやすい

ハクゴ録「コロナの影響は長期化する。自分の保有銘柄について考えておこう」


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(05:47)

2020年05月13日

2019 July 2

2月の下げ以降の大相場で買った銘柄を以下に紹介します。

ポイントは「グレートビジネス」を「リーズナブルな株価」で買うことです。

イルミナ (ILMN)  非常に将来性のある銘柄。追加投資。人類の知的リソースが将来の長期にわたりこの会社のような業界に投資される。

ビサ (V)      これも追加投資。結果的に買ったのはすこし早すぎたがそう考えてはいけない。いつも言っているが「リスクに応じた高いリターンが期待できる時が買い」だ。

ウォーターズ   (WAT)  今回初めて買った。長年フォローしている超優良銘柄。

アクセンチュア (ACN)  これも優良銘柄で今回初めて買った。

VOO  おなじみS&P500 ETF これへの長期投資で負ける可能性は限りなくゼロなので一番悩まずに買える銘柄。

モデルナ (MRNA)  コロナのワクチン開発している企業。これは賭けの要素が大きいのでバリュー投資とは考えていない。少額だけ買ってみた。既に倍以上になっているがこれはマグレでこのような投資は今後追求しない。

グーグル (GOOGL)  金額としてはグーグルを一番たくさん買った。もっと買えばよかったと思うが引き続き狙う。

バークシャー (BRK.B) 追加投資。

チャーチ・ドワイト (CHD)  これは長期保有株で且つ長らく安くなるのを待っていた銘柄。良い株価で買えた。

これらに投資した金は金額的にはポートフォリオ全体の2割くらいなので結構な金額だ。現金を十分保有していたことで買いを実行できた。

「何」を「いくらで」買うかで株のパフォーマンスは決まってくる。

①「何」に関しては日頃から企業分析でグレートビジネスを選別しておく。

②「いくらで」で買うかはバリュエーション分析となる。バリュエーションはいろいろあるがどの方法を使っても基本は「リスクを勘案した上でリーズナブルに高い収益が長期で期待できる株価で買う」こと。これに尽きる。

そしてこれら分析を感情を排して行うことが重要。

これが実は難度が高い。なぜなら人間は「自分の考えは合理的だ」と信じたいという感情に支配されているからだ。

これが哲学で言うところの ego なわけだが投資に限らず人生はこの ego との戦いだ。だから瞑想が重要となる。

現在の保有株トップ5は以下の通り

アップル (AAPL)
ビサ (V)
ファクトセット (FDS)
チャーチ・ドワイト (CHD)
アマゾン (AMZN)

この5社でポートフォリオの6割を占める。

ハクゴ録「リスク勘案後高いリターンが期待できる株を買い続ける」


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(11:52)

2020年02月27日

2020 Feb 20-2

株式投資の極意その②

ダウ暴落!を機会に「極意その②!!」

株式投資の極意その②
リーズナブルに期待できるリターンがリスク勘案後で十分高い時投資は成功する確率が高い」 

ダウ暴落中だがこれはバリュー投資家にとっては有利なことだ。

企業の本質的価値に対して株価が比較的安ければ買いなわけで特にバリュー投資家が投資の対象とするグレートビジネスはその本質的価値の揺らぎは小さい。

一週間前と比較して買い安くなったと言える。
これは確かだがだからといって株が割安とは限らない。あくまで個別株のバリュエーションを分析した上で決まる。

個別株は今の株価によって将来の期待リターンは変わる。
チャートを見てどこがボトムかを当てることができればそれはよいことだがわからない場合が多い。

買うポイントはその株のリスクを勘案したうえで十分高いリターンが期待できる株価レベルが買いのレベルなのだ。

これがリーズナブルに期待できるリターンがリスク勘案後で十分高いかどうかを判断するということ。

ハクゴは今日 イルミナ (ILMN)とビザ (V)を追加で購入した。

ハクゴ録「将来に期待できるリターンがリスクを勘案して十分高ければそこが買い」


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(13:03)

2020年02月09日

2020 Jan 2-8

暴落はチャンス
グレートビジネスに投資をするバリュー投資家にとって市場の暴落は待ち望んでいるチャンスだ。

しかし暴落中は評価損が膨らむことで「怖い」という情動が生まれる。

「今までの評価益がグングン減っていく!」
「今まで評価益が出ていたのが評価損になってしまった!早く売っときゃよかった!」

という感情でいっぱいになる。

その心理に支配されると投げ売りという行動に出る人が増えるだろう。

しかし「売り」とは本来株価が本質的価値より高過ぎる場合に売りとなるべきだ。
株価が下がったから売りというのは合理的行動ではない。

一方グレートビジネスでない企業を暴落の機会に売るのは悪くない。
なぜなら平凡な企業の本質的価値とは危ういものでブレが大きく下がった株価でも確実にアンダーバリューと言い切れないからだ。暴落中に現金化したいならグレートビジネスではなくこのような平凡企業を売るべきだろう。

暴落の中考えるべきこと
株価が暴落する中、バリュー投資家が問うべきことは以下の質問だ。「自分の保有株の業績見通しが下がっているのか?」下がったいないなら売るべきではないだろう。むしろ買いのチャンスもあり得る。

見通しは変わらないのに「怖いから売り」という行動はまず失敗するだろう。また「今までオーバーバリュー過ぎたから売り」というのはokだが高過ぎるならとっくに売っているべきなのだ。暴落が来た時慌てて売るのではなくて。

暴落を待ち構えろ
例えばハクゴの保有株の例だと「ビザ (V)を診断する」で取り上げたようにビサ (V) は現在割高だと考えている。割高過ぎるなら今すぐ売るべきなのだ。

ハクゴがビサは高いという理由は現在の株価だと長期の期待リターンが2.5%と低いからだ。しかしこの推定値にはレンジがあり前提をちょっと変えるだけで1.5%~4.5%くらい簡単にブレる。なので「どう考えても高過ぎ」までのレベルには行っていない。

ということは仮に今後暴落でビサも大きく下げたなら買いチャンスが現れる可能性は十分あることになる。

ハクゴの分析では株価が現在の$202から$171まで15%下げた場合長期の期待リターンは2.5%から4.5%まで上がる。これはビサのビジネスリスクを考えると魅力的な水準だ。なので「買い」が合理的なアクションとなる。

10%の株価下げだと長期期待リターンは4.1%と微妙に低い。なのでビサが10%暴落した場合には買いには出ないつもりだ。15%下げたら買い増ししたい。

このように投資家は今後暴落が来た場合に備えて現在保有しているグレートビジネス株についてあらかじめどう動くか決めておくべきだ


ハクゴ録「暴落の時オラオラ状態で行動しないようにあらかじめどう行動するか決めておく」


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(05:43)

2020年01月21日

2020 Jan 20

ビザはオーバーバリュー
クレジットカードのビザカード。この会社はハクゴの主要保有株でもあり数少ないグレートビジネスの一社だ。

だが株価は高過ぎるようだ。現在株価は$204.7 過去一か月だけで9%も株価が上がった。

根拠はバリュエーション
ハクゴの分析ではビザ株への投資は今後長期で年平均2.5%のリターンしかもたらさない。
EPSの成長は11%を前提に置いている。この期待リターン水準 2.5% は非常に低い。

低いリターンの理由は現在の高過ぎる株価にある。どんなに優良な株への投資でも高過ぎる株価で買ったら投資パフォーマンスは高くならない。ビザはその良い例と言える。

しかし株価はさらに上がる可能性ある
しかしだからと言って株価下がるかどうかはわからない。それは今から買う人の理由は長期保有ではないかもしれないからだ。

この可能性は大いにある。株価が過熱するほど短期投資家を呼び寄せる。

今ビザ株を買っている投資家は短期投資家である可能性が高い。なぜならちゃんと分析すれば現在の株価上昇がずっと続くことはあり得ないことがわかるからだ。それをわかって買う人が株価をさらに押し上げる。

ここからは投機性が強くなっていくのは確かだ。

したがってここからエントリーする投資家は損切り設定で入るのが賢い選択となる。なぜなら今の株価は永続しないからだ。そのような投資家が増えれば株価の上昇後利食いの売りと損切の売りで急落するリスクが高まる。

バリュー投資家は売りポイントを決めることが賢い選択だろう。

今年は引き続きオーバーバリュー株が一社また一社と増えていくことが予想される。ビザはその予兆かもしれない。


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(10:50)